怒りと向き合う約2分で読めます

カスハラに疲れた時|理不尽な客に削られた心の守り方

カスタマーハラスメント(カスハラ)に疲れた。理不尽なクレームや暴言に、笑顔で耐えるうちに心がすり減っていませんか。あなたのせいではありません。仕事のあとに引きずらないための気持ちの記録と、職場・相談窓口への進み方を、落ち着いたトーンで解説します。

文・三森 捷暉

理不尽なクレーム、大声での威圧、人格を否定するような暴言。カスタマーハラスメント、いわゆるカスハラを受けながら、それでも笑顔で対応し続けるうちに、心はすり減っていきます。仕事が終わってもあの客の顔が浮かび、家でもぐったりしてしまう。その疲れは、あなたが弱いからではありません。

この記事では、カスハラに疲れた心を守るための気持ちの整理と、職場や相談窓口への進み方を、落ち着いたトーンでお話しします。

「仕事だから我慢」の線を、引き直す

接客業だから、お客様相手だから、多少のことは我慢するもの——そう思い込んでいる人は少なくありません。けれど、暴言や理不尽な要求にまで耐える義務は、あなたにはありません。

近年は、こうした行為はカスタマーハラスメントとして明確に問題視され、企業や行政も従業員を守る方向へ動いています。「自分が我慢すればいい」ではなく、「これは我慢すべきことではない」と線を引き直してかまいません。まずは、削られた自分の心に気づいてあげることが出発点です。

引きずらないために、「記録して外に置く」

理不尽な出来事ほど、家に帰ってからも頭の中で何度も再生されます。この反芻を止めるには、感情を書いて外に置くのが有効です。

いつ・どんなことを言われ・どう感じたのかを、誰にも見せない前提で書き出す。相手を名前のないひとつの「型」として記録に落とすと、あなたの心の中で占める面積が、少しずつ小さくなります。この記録は、職場に状況を共有するときの土台にもなります。

  • 客の実名は分からなくてかまいません。「クレームの人」といった通称で十分です。
  • 言われた内容と、そのときの気持ちを分けて書くと整理しやすくなります。
  • きれいにまとめようとせず、感じたままでかまいません。

「ゆるせん」は、こうした許せない相手を、あなただけの閻魔帳にそっと綴じておくためのアプリです。抱えたまま潰れないよう、いったん外に置く。それだけで、明日また働く自分が、少し軽くなります。

ひとりで抱えず、職場と窓口を頼る

気持ちの整理と並行して、忘れないでほしいのが「共有する」ことです。カスハラは、あなた個人が一人で受け止めるべき問題ではありません。

まずは上司や店長、職場のハラスメント相談窓口に伝えましょう。企業には従業員を守る責任があり、悪質なケースは組織として対応すべきものです。社内で動きにくいときは、各都道府県労働局の相談コーナーも利用できます。

眠れない、体調に支障が出る状態が続くときは、我慢を重ねず、心療内科や専門家を頼ってください。あなたが自分の心を守ることは、決して甘えではありません。あなたを疲れさせたその「型」がどんなものだったのかを見つめ直したいときは、亡者図鑑ものぞいてみてください。

#怒りと向き合う#ハラスメント#セルフケア
この記事をシェアするPost

FAQ

よくある質問

Q.仕事だから我慢するのが当たり前、と思ってしまいます。

接客の仕事だとしても、暴言や理不尽な要求まで受け止める義務はありません。近年はカスタマーハラスメントとして、企業や行政も従業員を守る方向に動いています。「自分が我慢すればいい」と抱え込まず、まず記録を残し、職場に共有することは正当な対応です。

Q.家に帰っても、あの客のことを思い出してつらいです。

理不尽な出来事ほど、頭の中で何度も再生されます。その反芻を止めるには、何があったか・どう感じたかを書いて外に置くのが有効です。相手を名前のないひとつの「型」として記録に落とすと、心の中で占める面積が少しずつ小さくなります。

Q.一人で抱えず、誰に相談すればいいですか。

まずは上司や店長、職場のハラスメント相談窓口です。企業には従業員を守る責任があり、悪質な場合は組織として対応すべき問題です。社内で動きにくいときは、各都道府県労働局の相談コーナーも利用できます。眠れない・体調に影響が出るときは専門家も頼ってください。

この記事を書いた人

三森 捷暉みつもり かつき

株式会社スリスタ 代表/ドヤマーケAI 運営

実務で使えるAIサービス群「ドヤマーケAI」を運営し、記事・広告・営業・人事からAI検索可視化までを手がける。YouTubeチャンネル『SaaSは死にましぇん』を発信。許せない気持ちを閻魔帳に綴じるアプリ「ゆるせん」の企画・開発者。

RELATED

あわせて読みたい

カスハラに疲れた時|理不尽な客に削られた心の守り方 | ゆるせんメディア