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過去にとらわれて抜け出せない時|少しずつ距離を取るための方法

過去の出来事にとらわれて抜け出せない。何度も同じ場面を思い出してしまう。そんな状態から少しずつ距離を取るために、反芻を止める考え方と、記録して外に置くという方法を、落ち着いたトーンで解説します。

文・三森 捷暉

終わったはずの出来事が、ふとした瞬間に何度も蘇る。あのときの言葉、あのときの表情。頭ではもう過ぎたことだとわかっているのに、心はまだそこに立ち止まったまま——。過去にとらわれて抜け出せない状態は、思っている以上に消耗するものです。

この記事では、過去の出来事から少しずつ距離を取るために、反芻を止める考え方と、心を軽くするための具体的な方法を、落ち着いたトーンでお話しします。

とらわれるのは、心が処理しようとしている証

同じ場面を繰り返し思い出してしまうのを、意志が弱いからだと責める必要はありません。強い衝撃を受けた出来事を心が何度も再生するのは、「まだ解決していない」と脳が感じているサインだとされています。

つまり、とらわれること自体は、あなたの心がその出来事をなんとか受け止めようとしている自然な働きでもあります。まずは「いつまで引きずっているんだ」と自分を追い込むのをやめて、「まだ処理の途中なんだ」と眺めてみることが、抜け出すための最初の一歩になります。

「忘れよう」とするほど、とらわれる

多くの人が、つらい記憶から抜け出そうとして「もう考えないようにしよう」とします。ところが、何かを考えないようにしようとするほど、その対象はかえって意識に上りやすくなることが知られています。

だからこそ、正面から「忘れる」ことを目標にしないほうがいいのかもしれません。目指すのは記憶を消すことではなく、その記憶に振り回されなくなること。同じ場面が浮かんでも、以前ほど心が持っていかれない——その状態を少しずつつくっていくほうが、現実的で楽な道になります。

記録して、頭の外に置いてみる

とらわれから距離を取るには、頭の中でぐるぐると回っているものに、一度はっきりとした輪郭を与えることが役に立ちます。何が起きたのか、自分は何がつらかったのか、誰にも見せない前提で書き出してみる。それだけで、渦を巻いていた感情が少し扱いやすいサイズに縮みます。

  • きれいにまとめようとしないこと。感じたままの言葉で十分です。
  • 相手の実名は書かず、通称でかまいません。
  • 前向きな結論で無理にしめなくても大丈夫です。

「ゆるせん」は、まさにこの「記録して外に置く」ためのアプリです。過去に自分を苦しめた相手を、あなただけの閻魔帳にそっと綴じ、頭の中で再生し続ける代わりに、記録として外に預ける。抱えたまま潰れないように、いったん外に置いておくだけでも、心の呼吸はずいぶん楽になります。

抜け出すのは、一度で終わらなくていい

過去へのとらわれは、書いた翌日にすっと消えるものではありません。ふとした瞬間にまた蘇り、また少し書く。その繰り返しのなかで、記憶の温度は少しずつ下がっていきます。

大事なのは、「早く抜け出さなければ」と急がないことです。あなたのペースで、感じたことを言葉にしていく。過去の出来事との距離の取り方をもう少し知りたい方は、過去の嫌なことを忘れたいときもあわせてご覧ください。

#感情整理#セルフケア
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FAQ

よくある質問

Q.過去にとらわれてしまう自分は、意志が弱いのでしょうか。

そうとは限りません。強く印象に残った出来事を繰り返し思い出すのは、脳が「まだ解決していない」と感じているサインとされています。意志の弱さではなく、心がその出来事をなんとか処理しようとしている自然な働きだと考えられます。

Q.忘れようとするほど、かえって思い出してしまいます。

「考えないようにしよう」とするほど、その対象が意識に上りやすくなることが知られています。無理に忘れようとするより、一度きちんと言葉にして外に出し、そのうえで距離を置くほうが、結果的に思い出す回数が減っていくことがあります。

Q.どのくらいで過去から抜け出せますか。

回復のペースには個人差があり、出来事の大きさによっても変わります。数週間以上つらさが続き、眠れない、日常に支障が出るといった場合は、抱え込まず、心療内科やカウンセラーなど専門家への相談も検討してください。

この記事を書いた人

三森 捷暉みつもり かつき

株式会社スリスタ 代表/ドヤマーケAI 運営

実務で使えるAIサービス群「ドヤマーケAI」を運営し、記事・広告・営業・人事からAI検索可視化までを手がける。YouTubeチャンネル『SaaSは死にましぇん』を発信。許せない気持ちを閻魔帳に綴じるアプリ「ゆるせん」の企画・開発者。

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