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自分の存在価値がわからない夜。心の声を書いて確かめる

「自分なんて、いてもいなくても同じ」と思えて苦しい夜がある。自分の存在価値がわからないあなたへ、心の声を書いて少し距離を取り、価値を「役に立つか」から切り離して向き合う方法をご紹介します。

文・三森 捷暉

自分の存在価値がわからない夜。心の声を書いて確かめる

夜、部屋の明かりを消して横になると、ふいに「自分なんて、いてもいなくても同じなんじゃないか」という思いが降りてくる。誰かの役に立てているわけでもない、特別な才能があるわけでもない。そう考え始めると、自分がこの世界にいる理由が、どんどん薄れていくように感じる——自分の存在価値がわからない夜は、静かに、そして深く心をむしばみます。

けれど、そう感じるのは、あなたの価値が本当に消えたからではありません。多くは、疲れや孤独が重なって心が消耗しているサインです。この記事では、渦巻く心の声を書いて少し距離を取り、「存在価値」というものを「役に立つか」から切り離して見つめ直す方法をご紹介します。

「価値がわからない」のは、心が消耗しているサイン

まず知っておいてほしいのは、自分の存在価値がわからなくなるのは、あなたが特別に弱いからではないということです。疲労や孤独、大きな喪失が重なると、多くの人が一時的に「自分に価値があるのか」と感じにくくなるとされています。

大切なのは、これが心の状態であって、事実の判定ではないということです。空腹のときに世界が暗く見えるのと同じように、消耗した心は「自分には価値がない」という色メガネで自分を眺めさせます。メガネの色を、そのまま真実だと信じ込まないこと。まずは「今、そう感じるくらい疲れているんだな」と、感じている自分を否定せずに受け止めてみてください。

存在価値を「役に立つか」から切り離す

存在価値がわからなくなる人の多くは、無意識に価値を「誰かの役に立つかどうか」だけで測っています。この物差しだと、疲れて何もできない時期には、自分の価値がゼロに感じられてしまいます。

けれど、役に立つかどうかと、存在していいかどうかは、本来まったく別のことです。赤ちゃんが何の役にも立たなくても大切にされるように、存在してよいことに、条件はいりません。紙の上で、この二つを切り分けて書いてみてください。「今日できなかったこと(=役に立てなかったこと)」と、「それでも自分が確かに感じたこと・味わったこと」を分けて書く。後者を拾い集めるうちに、成果とは無関係な、自分だけの手ざわりが見えてきます。

自分の名前を主語に、少し離れて書く

心の声を書くとき、ひとつ試してほしい方法があります。「私は」ではなく、自分の名前を主語にして書くことです。「〇〇は今、自分に価値がないと感じている」。

不思議なことに、主語を自分の名前に変えるだけで、渦巻く感情から少し距離が取れ、飲み込まれずに落ち着いて眺められるようになるとされています。友人の悩みを聞くときのように、一歩引いた場所から自分の苦しさを見つめる。すると、「価値がない」と決めつけていた思いも、「そう感じるほど、この人(=自分)は疲れているんだ」と、いたわりの視点で捉え直せるようになっていきます。

つらさが深いときは、ためらわず頼ってほしい

ここまで書いてきたのは、あくまで心が少し疲れているときのセルフケアです。もし「消えてしまいたい」「いなくなったほうがいい」というところまで気持ちが向かっているなら、書くことだけで抱えようとしないでください。

信頼できる人や、いのちの電話などの相談窓口、心療内科・精神科に、いま感じていることをそのまま話してほしいと思います。あなたの苦しさは、真剣に受け止められるべきものです。助けを求めることは弱さではなく、自分を守るための、確かな一歩です。

誰にも見られない場所で、心の声を確かめる

「自分に価値があるのか」という問いは、あまりに繊細で、人には打ち明けにくいものです。だからこそ、誰の目もない場所で、その声をそっと確かめる時間が役に立ちます。

呪い日記は、誰にも見られない完全プライベートな場所です。ここでは、前向きにまとめる必要も、答えを出す必要もありません。「今日は、自分がいる意味がわからなかった」——その正直な一行を、採点されない場所に置いていく。答えが出なくても、感じたことを言葉にして確かめる時間そのものが、消耗した心を少しずつ休ませてくれます。

参考文献

  • Kross, E., Bruehlman-Senecal, E., Park, J., Burson, A., Dougherty, A., Shablack, H., Bremner, R., Moser, J., & Ayduk, O. (2014). Self-talk as a regulatory mechanism: How you do it matters. Journal of Personality and Social Psychology, 106(2), 304–324. 自分に語りかける際、自分の名前など一人称以外の言葉を使って距離を取ると、感情の調整がしやすくなることを示した研究です。
#感情整理#自己肯定感#存在価値#自己受容
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FAQ

よくある質問

Q.自分の存在価値がわからないのは、おかしいことですか。

おかしいことではありません。疲れや孤独が重なると、多くの人が一時的に「自分に価値があるのか」と感じにくくなるとされています。それは心が消耗しているサインで、価値が実際に消えたわけではありません。まずは、そう感じている今の自分を否定しないことが大切です。

Q.「役に立たない自分に価値はない」と思ってしまいます。

存在価値を「誰かの役に立つか」だけで測ると、疲れて動けない時期に価値がゼロに感じられてしまいます。役に立つかどうかと、存在していいかどうかは、本来別のことです。書いて二つを切り分けると、条件つきでない自分の居場所が少しずつ見えてきます。

Q.心の声を書くと、どうして楽になるのですか。

頭の中で渦巻く思いは、書いて外に出すと、少し離れた場所から眺められるようになります。自分の名前を主語にして書くなど、あえて距離を取る書き方をすると、感情に飲み込まれず落ち着いて見つめやすくなるとされています。堂々巡りを止める助けになります。

Q.消えてしまいたい気持ちがある時は、どうすればいいですか。

「消えたい」ほどの苦しさがある時は、一人で抱え込まないでください。信頼できる人や、いのちの電話などの相談窓口、心療内科・精神科に、いま感じていることをそのまま話してほしいと思います。あなたの苦しさは、真剣に受け止められるべきものです。ためらわず頼ってください。

この記事を書いた人

三森 捷暉みつもり かつき

株式会社スリスタ 代表/ドヤマーケAI 運営

実務で使えるAIサービス群「ドヤマーケAI」を運営し、記事・広告・営業・人事からAI検索可視化までを手がける。YouTubeチャンネル『SaaSは死にましぇん』を発信。感情を書いて手放すアプリ「呪い日記」の企画・開発者。

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