日記に何を書けばいい?感情を吐き出す書き出しテンプレ
日記を始めたいのに、いざ開くと何を書けばいいか分からず手が止まる。そんな人のために、今日から使える書き出しテンプレと、感情を吐き出す質問集をご紹介します。ネタがない日でも一行から書ける具体例つきです。
文・三森 捷暉

日記を始めよう。そう思ってノートやアプリを開いたものの、真っ白な画面を前に手が止まる。「今日は特に何もなかった」「何から書けばいいのか分からない」——そうしているうちに、書くこと自体が面倒になって閉じてしまう。日記が続かない人の多くが、この「書き出しの壁」でつまずきます。
でも、心配はいりません。書けないのは、あなたに書くことがないからではなく、書き方の型を知らないだけです。この記事では、今日から使える書き出しテンプレと、感情を吐き出すための質問集を、具体例つきでご紹介します。ネタがない日でも、一行から書けるようになります。
そもそも、日記に「正解」はない
まず前提として、日記に上手も下手もありません。読み返して評価されるための文章ではないからです。誤字も、支離滅裂な文も、単語の羅列もまったく問題ありません。目的は、頭の中を外に出すこと。この一点だけ覚えておけば、何を書いてもいいのだと肩の力が抜けます。
とはいえ「何でもいい」と言われると、かえって手が止まるものです。そこで役立つのが、書き出しの「型」です。
迷ったら使える書き出しテンプレ
書くことが浮かばないときは、次の型のどれか一つを選んで書き始めてみてください。
- 今いちばん気になっていること。 「あの返信、まだ来ない」でも構いません。
- 今日あった出来事+そのときの気持ち。 「上司に指摘された。正直、納得いかなかった」のように。
- 本当はどうしたいか。 建前を外して、心の本音を一言。
- 今日、心がざわついた瞬間。 うれしかったこと、ムッとしたこと、どちらでも。
大切なのは、出来事と気持ちをセットで書くことです。研究では、何があったかという事実や考えと、そのときの感情の両方を書くほうが、感情だけを吐き出すよりも整理が進みやすいと報告されています。「何があったか」を短く書き、続けて「どう感じたか」を添える。それだけで、モヤモヤの輪郭が見えてきます。
感情を吐き出す質問集
もっと深く吐き出したい日には、次の質問に答える形で書いてみてください。自分に問いかけると、言葉が出やすくなります。
- 今日、いちばん心が動いたのはどの瞬間?
- 誰かに言いたかったけれど、飲み込んだ言葉はある?
- 今、何にいちばん疲れている?
- 本当は、どうしてほしかった?
これらは、答えを出すための質問ではありません。問いをきっかけに、心の中にあるものを引き出すためのものです。前向きにまとめる必要はありません。怒りも不満も、そのままの言葉で書いて構いません。
ネガティブなことこそ、書いていい
日記というと、反省や感謝を書くものというイメージがあるかもしれません。けれど、無理に前向きなことを書く必要はありません。むしろ、飲み込んだ怒りや、誰にも言えない本音こそ、書いて外に出す価値があります。
ネガティブな感情は、抑え込むほど心の負担になりがちだとされています。日記の中では、きれいごとにせず、感じたままを書いて大丈夫です。それが心の整理につながります。
誰にも見られないから、本音が書ける
とはいえ、強い怒りや、人には言えない本音を、見られるかもしれない場所には書きにくいものです。「もし読まれたら」と思った瞬間、言葉は選ばれ、本音は引っ込んでしまいます。
呪い日記は、そのための場所として作りました。書き出しテンプレのどれから始めても、出てきた感情を「呪い」の形のまま、誰にも見られずに書き残せます。何を書けばいいか分からない日は、まず「今いちばん気になっていること」を一行。そこから、あなたの日記は始まります。
参考文献
- Ullrich, P. M., & Lutgendorf, S. K. (2002). Journaling about stressful events: Effects of cognitive processing and emotional expression. Annals of Behavioral Medicine. 出来事についての考えと感情の両方を書くことと、心理的な効果の関係を扱った研究。
FAQ
よくある質問
Q.日記に書くことがない日は何を書けばいいですか?
「書くことがない」と感じる日でも、心はいつも何かを感じています。おすすめは「今いちばん気になっていること」を一つだけ書くことです。それも思いつかなければ「今日あった出来事」を一つと「そのときの気持ち」を一言添えるだけで十分です。うまく書く必要はなく、単語だけ、一行だけでも立派な日記になります。
Q.感情を吐き出す日記は、出来事と気持ちのどちらを書けばいいですか?
両方書くのがおすすめです。研究では、出来事や自分の考えと、そのときの感情の両方を書くほうが、感情だけを吐き出すよりも整理が進みやすいと報告されています。「何があったか」を短く書き、続けて「それをどう感じたか」を書く。この二つをセットにすると、モヤモヤの正体がつかみやすくなります。
Q.ポジティブなことを書かないといけませんか?
いいえ。無理に前向きなことを書く必要はありません。むしろ、飲み込んだ怒りや不満、誰にも言えない本音こそ、書いて外に出す価値があります。日記は反省文でも感謝リストでもありません。ネガティブな感情をそのまま書くこと自体が、心の整理につながるとされています。
Q.書いた日記は読み返したほうがいいですか?
読み返しは必須ではありません。書くこと自体が目的なので、書いたら消してしまっても構いません。ただ、時間をおいて読み返すと、同じ悩みが繰り返し出ていることや、気持ちの変化に気づけることがあります。読み返すのがつらい内容なら、無理に見返さなくて大丈夫です。
この記事を書いた人
三森 捷暉みつもり かつき
株式会社スリスタ 代表/ドヤマーケAI 運営
実務で使えるAIサービス群「ドヤマーケAI」を運営し、記事・広告・営業・人事からAI検索可視化までを手がける。YouTubeチャンネル『SaaSは死にましぇん』を発信。感情を書いて手放すアプリ「呪い日記」の企画・開発者。
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